シロです。

IBMが2019年第1四半期(1~4月)の決算をが発表しました。

特別項目を除く1株利益(EPS)は2.25ドルと、前年同時期(2.45ドル)を上回りました。

売上高は181億8,000万ドルと、前年同時期(190億7,000万ドル)を下回りました。

純利益は15億9,000万ドルと、前年同時期(16億8,000万ドル)を下回りました。


図4
IBMは、2019年に組織の再編成を行いました。
これには二つの理由があります。
一つは、最近の顧客のニーズが、クラウドやAIなどを複合した技術などに変化してきており、
より効率的にこれらのニーズに対応するためです。
もう一つは、「Linux」などオープンソフトウェア開発の最大手であるRed Hatを買収したときの準備です。

図1


これら、再編された5つの部門の売上高を見てみます。
売上高が最も高いのは、グローバル・テクノロジー・サービスで、2018年に比べて減収しています。
クラウド・コグニティブ・ソフトウェアと、グローバル・ビジネス・サービスは、
これに続く売上高で、前年の同時期とほぼ同等です。
図3

次に、売上高と粗利益率の掛け算で得られる粗利益(売上高ー原料費)を見てみます。
クラウド・コグニティブ・ソフトウェアの粗利益が最も高く、グローバル・テクノロジー・サービス、
グローバル・ビジネスサービスがそれに続きます。

このように、組織改正によって、IBMの主力部門は、AIやクラウド、認証技術などを取り扱う、
クラウド・コグニティブ・ソフトウェア部門となりました。
この部門の中で、「クラウド&データプラットフォーム」の売上高は+2%の増収、
「コグニティブアプリケーション」の売上高は+4%の増収、
「トランザクションプロセッシングプラットフォーム」の売上高は維持です。
今回の決算報告で、粗利益率が低下した原因については触れられておらず、疑問が残りました。

また、IBMはこれまで積極的に自社株買いを続けてきました。
しかし、2020年と2021年は、Red Hat社買収時の借金返済のため、
自社株買いを一時停止すると発表しています。

図5

2019年第一四半期の売上高が、前年同時期、および予想より低かったことを受けて、
株価は一時、140ドルを下回りました。


2018年第4四半期で、急激な業績回復とみられたIBMでしたが、
過去の全盛期の調子に戻るには、もう少し時間が必要のようです。

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