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シロです。

一般に株式投資では、Amazonなどの株価上昇が期待される株式を安く購入し、高く売って値上り益(キャピタルゲイン)を得る戦略が知られています。

一方、米国株を主に保有する投資家の方には、高配当株を保有し、その配当で同じ株を購入する再投資をし続けることで、資産の増加を狙うため、高配当株を保有する方もいらっしゃいます。

ジェレミー・シーゲル教授は、著書「株式投資とその未来」において、1871~2001年の間に配当再投資戦略で得られるトータルリターンは、キャピタル・ゲイン(値上り益)のみに比べて、約33倍であるを証明しています。

図1
引用:ジェレミー・シーゲル著「株式投資の未来」より

配当再投資戦略では、配当利回り約3%、株価成長率約4%の株式に投資した結果を示しています。

シロも、この本から米国株投資を勉強し始め、高配当株を中心に保有しています。しかし、高配当株であっても、配当利回りを超えて株価が下落すれば資産は目減りするという指摘がされています。

本当に、高配当株式の株価が値下がりし続ければ、配当のない株式のキャピタルゲインを下回るのでしょうか?

今回は、ジェレミー・シーゲル教授にならって、次の2つの株式に1000ドルを投資した場合のトータルリターンを計算してみました。

1年あたりの
配当利回り
1年あたりの
株価上昇率
10年後の
資産合計
20年後の
資産合計
30年後の
資産合計
0%8%2,159ドル4,661ドル10,062ドル
8%0%1,999ドル4,315ドル9,317ドル
8%-2%1,754ドル3,976ドル11,167ドル
4%0%1,423ドル2,107ドル3,118ドル

①は、無配当で株価が1年あたり8%成長する企業です。2015年5月~2020年6月のS&P500指数の成長率が8%ですので、S&P500に連動するETFを購入すれば、30年後には資産が約10倍となります。

②は、配当利回りが8%で、株価が全く変動しない企業です。実際には株価は変動するのですが、長期的にみれば株価が変化しない企業を想定しています。(配当利回り8%ってかなりすごいですね)。企業からの配当を全てその企業の株式購入に充てた場合、30年後のトータルリターンは①に比べて7%(745ドル)下回ります。

③は、配当利回りが8%で、株価がマイナス成長している企業です。シロが保有する株式では、ここ3年のアルトリアグループなど該当します。企業からの配当を全てその企業の株式購入に充てた場合、①と比べてトータルリターンは、最初の20年ほどは下回るものの、30年後には①に比べて11%(1105ドル)上回ります。

④は、配当利回りが4%で、株価が長期的に変動していない企業です。シロの保有する株式ではAT&TやIBMがなどが該当します。企業からの配当を全てその企業の株式購入に充てた場合、30年後のトータルリターンは①と比べて69%(6,942ドル)も下回ります。

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図2

先ほどの結果をグラフにしました。

配当利回り8%で、かつ株価が低下している期間に株式を買増せば、約24年でS&P500指数のキャピタルゲインを超える資産を築くことができます。

ただし、8%もの配当利回りの企業は限られています。さらに分散投資してリスクヘッジするのであれば、配当利回りの平均は4%程度でしょう。

また、配当利回りの高い会社は、おおむねブランドを持つ成熟企業であり、株価は良くて現状維持、もしくは低下であり成長は期待できません。(株価成長する企業もあると思いますが、シロにはそのような企業は選別できません。)

以上を考えると、今回の結果から得られる教訓は次の通りです。
高配当再投資戦略では、S&P500に連動するETFに投資した場合のキャピタルゲインを上回ることは、現実的には不可能である。

今回は、計算を簡単にするため、配当金は一定(配当利回りは株価によって変動)、株価成長率も一定というシンプルなモデルとしました。実際には、配当金の増加もありますし、株価も細かく増減を繰り返します。

図1

例えば、シロの保有するAT&Tの株価は、長期的には35ドル付近ですが、約4年ぐらいの周期で増減を繰り返しています。株価が低い期間に株式を購入できれば取得できる株数は増加するのですが、株価が高い期間に購入すると取得できる株数は減少します。

上手に株価が低い期間だけで購入し、株価が高い期間は他の株価が低下している株を購入すればこの問題はカバーできますが、なかなか株価が低い期間で株を購入するのは勇気が必要です。

実際、シロが保有する株式では、アルトリアやAT&Tの利益率は0もしくはマイナスで、低配当、高成長率のVISAの利益率が最も良好でした。

以上から、シロは高配当志向(思考)を脱して、キャピタルゲインを見据えた投資に移行していきたいと考えます。

なお、希望があれば、株価が一定の割合で変動するという計算も(excelでは無理ですが)計算してみたいと考えていますので、応援のクリックをお願いします。

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